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旅行メディアに学ぶ。必ず効果の出る旅行業界のコンテンツマーケティング事例

自分の中で現在最も重要なテーマの1つであるコンテンツマーケティング。
WEB業界で「時代はコンテンツマーケティング」と言わて久しいですが、海外ではすでにContents Marketing is dead という主張も現れているようです。

これは単なるバズワードなのか。
私個人はここ最近登場している〇〇マーケティングとは毛並みが違って流行り廃りのない本質的なマーケティング手法であるように感じています。

 

しかし国内では成功事例が少なく、あったとしても大手企業のものであるのも事実です。

そこで本ブログでは大手企業でなくても実施可能な良質なコンテンツマーケティングの事例を継続してご紹介していきます。

>><以前の記事>不動産業界のコンテンツマーケティング事例

 

今回取り上げるのは旅行メディア「Triport(トリポート)」です。

 

Tripport(トリポート)とは?

 Tripportは旅の情報共有サイト「Compathy」のオウンドメディア。

 

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旅に関するニュース、ハウツーやインタビュー記事などを掲載しているニュースメディアです。

 

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広告を一切掲載せず、目的をCompathyに対しての集客エンジンとして特化させています。

 

他メディアへの記事配信によるトラフィックバックを獲得

 記事を読むとわかりますが、いずれもしっかりとライターが書いている記事であり、クラウドソーシングを使って量産している類のものとは一線を画しています。

そのため参照元を分析すると様々なニュースメディアからトラフィックを得ています。筆者が確認出来ただけでも

 

  • ハフィントン・ポスト
  • マイナビウーマン
  • ガジェット通信
  • ファッションスナップ

 

など。

 

▽メディア提携例)(マイナビウーマン)

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メディア提携による効果はトラフィックだけではない

 

下記のグラフはTriportが開設してからの被リンク数の推移をあらわしたもの。

 

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※ahrefsにて調査

順調に右肩あがりに増加しているのがわかります。
これは提携メディアに掲載された記事からのリンクによる効果が大きいと考えられます

※もちろんはてぶされる、個人ブログや2chまとめサイトに取り上げられるというタイプのリンクも存在しています。

こうしてリンクが集まることによってサイトのSEO効果も高まり様々な記事でロングテール集客が出来るようになっています。
試しにSimilarWebを使って本サイトの集客経路を分析すると以下のようになります。

 

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検索(Search)からの集客の割合が多いことがわかります。
キーワード単位での集客を確認すると、

 

・ビザとは

・スーツケース パッキング

・イビサ島 ドラッグ

 

といったキーワードでの流入があるようです。
おそらく特別キーワードマーケティングを行って記事を書いているというよりはたまたま書いたネタに含まれているKWDで上位表示されている印象ですね。


ニーズが検索キーワードにあらわれにくい商品やサービスこそコンテンツマーケティングとの相性がよい

 前述のとおりこのサイトの目的は同社が運営する旅の情報共有サイト「Compathy」への集客です。逆にCompathへ直接集客しようと思ったらどのようになるでしょうか。

 

・旅 思い出 共有

・旅 予定 写真

 

などでの検索があまり発生すると思えないですね。
そう考えるとSEOは効果的ではないかもしれません。

Compathyが有料サービスでなく、LTV(生涯顧客価値)とCPA(成約単価)を天秤にかけることもできないことからリスティングもつらそうです。

 

同じ発想でどこかに純広告を出すというものあまり、、。

 

こういった本サービスに直接集客が難しいケースにおいてはコンテンツをメインにした2ステップでの集客は遠回りにみえて非常に効果的です。

 

地道な方法ですが、記事は一度書いてしまえばその後のストック効果もあるので狙った属性のターゲットを継続的に獲得できるからです。

そういった意味では筆者はニュース性のあるフロー系記事中心よりは、後になってから読んでも価値のあるストック系記事を中心に記事のポートフォリオを組むことをおすすめします。