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NewPicks佐々木氏、nanapiけんすう氏の2016年のWEBメディアの行く末に関する予測等

今週(2016年1月1日から2016年1月9日まで)の気になったニュースの中で特に個人的に気になった記事を紹介して少しコメントします。

2016年のメディアをめぐる予測に関する記事が目立った一週間

1年のはじめということで各所で今年のメディア動向をめぐる予測が発表されていました。例えばNewsPicks佐々木氏の下記2本の記事。

logmi.jp

newspicks.com ※NEWSPICKS有料記事です。

 

また、上記記事のなかで紹介のあるIn-depthに掲載された、ウェブ編集者の佐藤慶一さんによる

[佐藤慶一]【メディア界のこれから“流通”から“融合”へ】~特集「2016年を占う!」メディア~ | NEXT MEDIA "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]

 

あたりの記事が参考になりました。

 

今年こそコンテンツの質の時代到来か

筆者としての考察を少し。

2014年に日本にもバイラルメディア・キュレーションメディアの波が押し寄せ、
iemo、MERYの大型買収という印象的なニュースが物語るように、筆者が感じるに
2014年はコンテンツのコスト構造部分を工夫することで面積を広げていくメディアが
存在感を示す1年であったように思います。

それを受けて2015年はじめには、「今年こそコンテンツは質の競い合いになっていく」という意見が多かったように思いますが、振り返ってみると個人的にはあまりその印象もなく、束の間のバブルと言われていたバイラルメディア、キュレーションメディア達もその影を潜めることなくそれなりに堅調な伸びを見せた1年だったのではないでしょうか。

業界筋の意見をきいていると「そろそろきつい・・・」と言った声がないわけではないものの、コンテンツの量で稼ぐ時代は終わった、というほどドラスティックな変化は正直感じられなかった印象です。

今年以降は、よりコンテンツの中身、創り方、表現手法、デザインなどへと差別化の軸が移っていくはずです。
しっかり流通に配慮した上で、モバイル時代におけるコンテンツ制作の「成功の方程式」をいち早く見出したプレーヤーが、一歩抜け出すことになるでしょう。
https://newspicks.com/news/1336796/body/

NewsPicks佐々木氏の言うような変化が訪れるかどうか、
蓋を開けてみないとわかりませんが、業界に身をおく立場の人間としてはその足音が大きくなっているのを感じざるを得ません。


個人的にはWEBメディアにおける広告のあり方も大きくこの1年で変わるのではないかと感じています。
2015年も引き続き流行語であった「ステマ」をきっかけに、多くのWEBメディア達が本来の(ネイティブ)広告の価値を考えざるを得なくなっているでしょう。

WEBメディアの広告って正直まだまだ質の面で雑誌やTVに劣りますし正直つまらないですよね。

雑誌を読んでて「なんだよこれ広告かよ」とかいう人は見たことありませんし、テレビを見てて「え、これステマじゃね?」とかいっている人もいないと思います。
単純にまだWEBメディアの広告の質が低いんだと思います。この点は私の業界の人間として努力の余地が大きいと感じます。

 

 

個人レベルでは有料コンテンツに対しての実験が始まっている?

冒頭の佐々木氏、佐藤氏の記事の中でも2016年はメディアの有料化が本格的に進む1年である、という記載がありますが一部の個人プレーヤーがそのテストを始めている?ような動きが個人的には気になりました。

 

  ブロガーのイケダハヤト氏はnoteを使ってコンテンツの有料化実験を始め、まずまずの手応えを感じている様子。

 

また、nanapiのけんすう氏も同様のサービスを使ってコンテンツの販売を行っているようです。

note.mu

1記事100円という価格でありながら短期間で数万円以上の売上を実現し

ており、こちらも実験としてはまずまず上々?ではないでしょうか。

 

その他はあちゅう氏といった人気ブロガーがこぞってnoteの有料化コンテンツを配信開始している模様。

今後個人的に情報を発信しているユーザーのコンテンツ単位での有料化はちょっとした流行りになるかもしれませんね。個人的に挑戦もしてみたい領域です。

 

以上今週のzowebニュースまとめでした。