ZOWEB

WEBとかビジネス時々育児

上場はてなのビジネスモデル | ちょっと気になるコンテンツマーケティング事業解説


東京証券取引所マザーズ市場への新規上場承認に関するお知らせ - プレスリリース - 株式会社はてな

 

またまた書き出しが遅れて今更感のあるテーマですが、はてぶろユーザーとしてここは避けられないかと。ということで今回は2016年1月に上場承認が発表されたはてなの事業分析を通して今後の彼らの展望にせまりたいと思います。
基本的にはIの部に記載されている情報をもとに執筆します。

 

株式会社はてなのこれまで

いわずと知れた「はてなブックマーク」の運営元である株式会社はてなですが、その歴史は平成13年の設立までさかのぼります。
平成15年にはブログサービス「はてなダイアリー」を、そして平成17年に「はてなブックマーク」の運営を開始しています。

太古の昔から存在していたように感じるはてぶですが、まだ10年もたっていないんですね。アメブロが2004年からサービス開始していたことを考えると実は思っていたより若いサービスだな、というのが個人的な感想。

参照:アメーバブログ - Wikipedia

 

ブックマーク、はてぶろ以外にも、写真・動画共有サービスの「はてなフォトライフ」、QAサイトの「人力検索はてな」を運営しています。
はてなはこれらサービスをユーザーが作り出すサービスという意味で、UGC(UserGeneratedContent)とよんでおり、現在それらの累計で450万の登録ユーザーを抱えています。

f:id:hayashi00:20160214105628j:plain

 

・はてなを支える3つの事業セグメント

はてなというと上記でふれたUGCサービスの印象が強いですが、実は下記のように。UGCを含め3つの事業の柱を有しています。

f:id:hayashi00:20160214105658j:plain

・コンテンツマーケティング事業

Iの部で「コンテンツマーケティング事業」を大きく謳っているのは私の記憶にある限り、イード社に続き2社目でしょうか。(ちがってたらごめんなさい。。)

彼らの言葉を借りると、コンテンツマーケティングとは・・・

顧客の新規獲得や関係性維持のために、メディアやコンテンツを作成したり共有したりするマーケティング手法のことです。

具体的にどのようにはてな社がコンテンツマーケティングの支援をしているかというと、はてなブログのようなCMSを利用して企業にオウンドメディアを制作し、ニーズがあればはてなブログ利用ユーザーをライターとしてあっせんする、という内容ですね。
編集などについてのアドバイスもしているようです。編集についてはそんなに強いイメージはありませんが。

実際の事例として見つけることができたのは下記のような事例です。

 

▼リクナビNEXTジャーナル

next.rikunabi.com

 

▼ぐるなび運営「みんなのごはん」

r.gnavi.co.jp

 

▼楽天運営「それ どこで買ったの?」

srdk.rakuten.jp

 

▼「それ どこで買ったの?」にてはてぶろユーザーが寄稿している例。

srdk.rakuten.jp

500以上のブックマーク、3000を超えるFacebookアクションが発生しています。

下記のブログにあるようにはてなさんが直接ブロガーの皆さんに声掛けしていっているようですね。

topisyu.hatenablog.com

 

はてなブログの利用ユーザーは書き手であると同時にはてぶ内、あるいはSNSで拡散力を持ったインフルエンサーでもあることが多いので、こうしたコンテンツ作成者を供給できるのはコンテンツマーケティング事業を展開するうえで同社の大きな強みの1つであるといえるでしょう。
(残念ながらまだ私には声がかかりません。無念です。)

また、はてなが所有する各種メディアから広告を使って、クライアント企業のコンテンツを露出・ユーザー送客が出来る点も自社でメディアを抱えている彼らならではの強みですね。

 

・コンテンツプラットフォーム

これがUGC事業ですね。
収益としては有料ユーザー課金+広告(アフィリエイト)の2つのようです。

・テクノロジーソリューション

同社がUGCメディア運営で培ってきた技術力をもとにした事業。主に

a.サービス受託開発
b.ビックデータサービス
  └広告配信先として不適切とみなしたサイトにDSP広告を出さない、「アドベリフィケーション」という技術をDSP事業者に提供。
  └クラウドサービスの負荷状況を監視できる、「Mackerel(マカレル)」。

上記の3つの事業それぞれの売上についてはIの部にある通りで、ほぼ三等分になっています。

 

f:id:hayashi00:20160214110449j:plain

長らく続けてきたUGCサービスをベースにその他2つの事業を始めた(特にコンテンツマーケティング事業については)、という背景だと思いますのでまたまだ真価が問われるのはこれからでしょう。

※任天堂単体で3億円近い取引がるのはすごいですね。依存度が大きい気がしますが大丈夫なんでしょうか。

 

ビジネスモデル

今回は彼らの3つの事業の柱の1つであるコンテンツマーケティング事業について、そのビジネスモデルを図解し分析してみます。

 

f:id:hayashi00:20160214110556j:plain

 

財務諸表分析

・【PL】売上&利益率

売上と利益率の推移は以下のようになっています。

 

f:id:hayashi00:20160214110646j:plain

 

売上は10億円強と小ぶりなものの、20%を超える営業利益はさすが元祖UGCメディアといったとこでしょうか。直近数年で大きな成長をとげているとは言い難いかもしれません。
直近で立ち上げた2つの受託事業で手堅く売上を伸ばしにいっている、というところでしょうか。

・BS

f:id:hayashi00:20160214110831j:plain

http://www.yutorism.jp/entry/hatena

こちらのブログを参考にチャートを作成させていただきました。

 

細かい解説は割愛しますが、

買掛金のみの流動負債、いわゆる無借金経営、流動資産も大部分が現預金と非常に安全性の高い財務構成のようです。



まとめ

すでにキャッシュリッチな体質であり、

上場してどこに資金を投下するのか個人的にはちょっとわかりませんが今までベールに包まれていたはてなの全貌が明らかになって面白かったですね。


システムの受託に関してはどこまで伸びるのか(今でもすでに任天堂さん一極ですし)わかりませんが、個人的にははてなのリソースを使ったコンテンツマーケティング事業をどこまで拡大していくのか気になるところです。

時価総額予測20億きってるってどうなのよ?という意見も出ているようですが、

1億の当期利益予想でも時価総額18億円。。。これは稀に見る寒さ。ここ最近、東京も寒いですしね。この水準の寒さは2014年6月のレアジョブ公募時時価総額22億円以来の寒さです。

はてなの上場承認に?(はてな) | The Startup

 

はてぶろユーザーの私としては是非頑張ってもらいたいもんです。