【後編】ウェディングパークビジネスモデル読解
前回の「ウェディングパークビジネスモデル読解:~VSみんなのウェディングパークで読み解く~ Part1」に続き後編。
前記事ではウェディングパークのビジネスモデルとお互いの特徴である口コミのサイト上での扱いの差異についてふれた。
今回はまず口コミの集まり具合をVSでチェックしてみるところから始める。
対象は2014/9/23時点Googleで「東京 結婚式場」で検索結果に表れた5つの式場。
偶然というにはあまりに似通った口コミの集まり具合。
もしかしたら人気式場に関しては口コミ数をお互いチェックしているのか?と
思ってしまったのは筆者だけだろうか。。。
また、みんなのウェディングが「投稿は300文字以上」というルールを敷いていることがどう影響しているかを調べるために、八芳園を対象に口コミ文字数をチェックした。
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2014/9/23時点での新着20の平均数。
この結果を見ると300文字以上ルールの影響力が強く、長文が集まりやすくなっている、ということもないようだ。
あくまでたった1つの式場を対象にした簡易的なリサーチなので断言は出来ないが。
ウェディングパークの強み
SEOトラフィック
強みの1つ目として挙げられるのはやはりサイバーエージェントを親会社にもつことによるSEO効果であろう。
同社としてばSEO専門会社にも引けを取らない(どころかそれ以上?)SEOに長けた会社であり、特に「結婚式場名+口コミ」の検索効果は圧倒的な優位性を持っている
とのことである。この点においては後日また改めて競合との比較を独自に行う予定である。
*1
企業文化
2点目として挙げられるのは企業文化。
親会社のサイバーエージェントといえば企業文化・制度充実に力を入れていることで有名であるが、その点については子会社であるウェディングパークでも同じであるようだ。
詳しくは下記のインタビュー記事から引用させていただく。
http://www.busipla.net/jinji/weddingpark_3.html
そして当社ではこれらの文化を、ビジョン、経営理念、行動規範などの形で言語化し、さらに「TRUTH」と呼ぶ、名刺サイズのカードに記載し社員全員が常備しています。(右写真参照)
ここでは、「幸せの追求」「永遠のフェア」「見極める力」「憧れになる」「日本をもっと豊かに」「世界へ」「強い翼」「導く力」「絶対に譲らない」といった、「NINE PIECES for HAPINESS 幸せのための9つのピース」が提唱されていますが、このように、ビジネスや経営の価値観の中心に、絶えず「幸せ」という言葉があること、これは働く者にとって非常に有りがたいことだと感じています。
具体的な社内制度として、当社らしさを最も表しているのは、「WPPJ(ウエディングパーク社内活性化プロジェクト)」でしょうか。
これは、お誕生日会・歓迎会・忘年会・新年会・お花見など社内の社員交流および活性化のための社内プロジェクトの呼称です。
社員一丸となって全国の結婚式場に営業にまわることが必要な同社にとってこうした結束力のあるビジョナリーな組織風土は成長の動力源となっているのであろう。
その他気になった点
個人的には2014年9月にリリースのあったウエディング業界特化型アドテクノロジー商品に興味がある。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000010742.html
どうやらここ2年で10億が売上の目標であるらしく、所詮月間1000PVそこらのサイトに集まるデータだけを強みにどこまでスケールするのかが見てみたい。
http://markezine.jp/article/detail/20472
収益分析
現在の売上関連のデータは公表されていないため主だった数値を競合であるみんなのウェディングと比較した。
すべての数値が公表値というわけでなく、あくまで参考値にすぎないものあるのでご了承いただきたい。
サービスの課題と今後
やはり一番のテーマはみんなのウェディングとの戦い。
現状では口コミの集まっている量では両者ともに同レベルでしのぎを削っているように思える。
しかし量だけではなくもちろん質も問われる世界だ。
前述の通り相手は本人認証などの方法を用いて質を担保している。
こうした動きの背景には以前一世風靡したステマ問題があるのではないだろうか。
*2
どこまでいっても口コミとやらせはどこまでもつきまとうものである。
しかも結婚式のように高額な場合は架空の口コミを信用して意思決定の後失敗、というのはたまったものではない。。
そんな市場の目もあると考えてるとウェディングパーク側も今後何らかの策を講じる必要があるのではないかと考える。
ウェディングパークビジネスモデル読解:~vsみんなのウェディングで読み解く~ Part1
はじめに
本記事では前回の「みんなのウェディング」に続いて競合企業である「ウェデングーパーク」について取り上げる。
著者自信把握していなかったことであるが、ウェディングパークはみんなのウェディングに先んじて初めて大々的に「口コミ」に目をつけてサービスを拡大している。
本記事ではウェディングパークとみんなのウェディングを比較しながらそれぞれの違いや強みについて触れてみたいと思う。
目次
- ウェディングパーク沿革
- サービスの特徴とビジネスモデル
- 収益分析
- サービスの課題と今後
ウェディングパークの沿革
「結婚を、もっと幸せにしよう。」を経営理念に掲げているインターネットブライダルサービスのリーディングカンパニー。
1999年に創設された株式会社イー・ベントを
前身としており、創設当初は単純な結婚式場の仲介サイトであった。
上記は2004当時のサイトの様子。
情報掲載・資料請求がCVのポイントだったと予測する。
※Wayback Machineにて調査。
その後2004年にサイバーエージェントが買収。100%子会社となり現在に
至っている。業界内ではまだまだ普及していなかった「口コミ」という
概念を取り入れ大きくサービスを成長させた。
※ちなみに買収当時は売上がほとんどあがっていない状態で
あったようだ。
※株式会社イー・ベントの株式取得(子会社化)に関するお知らせより引用
https://www.cyberagent.co.jp/ir/news/pdf/2004/0209.pdf
サービスの特徴とビジネスモデル
・ビジネスモデルについて
として式場から課金している点が大きく異ると考える。
言ってみればウェディングパークの方がゼクシィ寄りと言ったところか。
また、サイトを見比べるとウェディングパークの方がアドネット系広告が多く、純広の獲得に苦戦しているのか?と感じた。
・サービスの特徴
サービス上の違いでいうと両者とも口コミが重要な要素である点に
ついては同じだ。
両者ともポイントサイトを利用して口コミを集めているようである。
しかし、みんなのウェディング側は近年口コミ投稿者の本人確認を進めている点で口コミの質を上げる努力をしているに感じる。
また、みんなのウェディングでは口コミだけでなく式場から提出された見積もりの投稿という機能もあり、よりユーザーの知りたいデータを集めているという点でサイトとしてすぐれているようだ。
サイトの構成を見ても口コミをより全面に押し出している。
▼みんなのウェディング
▼ウェディングパーク
デフォルトのタブは式場情報。
>>ウェディングパーク研究【後編】に続く(10/1公開予定)
「みんなのウェディング」のビジネスモデルに学ぶ 非対称性分野を破壊する徹底的なユーザー志向サービスの作り方。
売り手側には情報が多数あるが、買い手側は頻度が高く無い
買い物であるため、価格が高止まりしマーケットが柔軟性を失う。
こうしたいわゆる「情報の非対称性」が起きている分野は
ベンチャー・スタートアップ企業のターゲットになるケースが少なくない。
それまで消費者側が知り得なかった情報を徹底的にオープンにしユーザー価値を高めることで彼らは急激な成長を見込むのある。
実はこうした非対称性が残っている分野はネットが当たり前になった
今でも珍しい話ではない。
今回テーマに挙げさせていただくブライダル業界もその代表例の1つだ。
今回は、長らくユーザー志向が弱く情報の非対称性代表格である同業界に風穴をあけた「みんなのウェディング」を取り上げる。
■目次
1:みんなウェディング誕生の背景
2:サービスの特徴とビジネスモデル
├サービスの特徴
├ビジネスモデル
└その他
3:収益分析:どの位儲かっているの?
4:同サービスの課題と今後
みんなウェディング誕生の背景
冒頭でも触れたとおり、ブライダル業界は長く情報の非対称性が
残る業界であった。
筆者も今年2014年に結婚式を済ませているため実体験として
強く感じている。
例えばよくある話だが、ブライダルフェアでざっと見積もりをとると「あれ、意外と安い」という価格なのだが、後日色々とオプションを足していくと当初の倍近い価格になってしまう、という事は珍しい話ではない。
※また大概こうした金額のアップが本契約後都度後出しで
提示される。「もう既に準備はじめちゃったし、せっかくの晴れ舞台だから」という心理をつく営業スタイルなわけだが決して顧客視点にたったサービスであるとは冗談でも言いがたいと感じる。
そんなウェディング業界に風穴をあけたのが、「みんなのウェディング」である。
同サービスは2008年に株式会社ディー・エヌ・エーの新規事業として産声をあげ、
2010年にスピンオフし、株式会社みんなのウェディングが運営する、
結婚式場選びNo.1口コミサイトである。
サービスの特徴とビジネスモデル
・ビジネスモデル
ビジネスモデルについては株式会社みんなのウェディング社の
決算説明資料から抜粋をし説明をさせていただく。
図で示すと上記のようになっている。
※2014年9月期 第3四半期 決算説明資料より抜粋
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=11020&code=3685
上記のモデルが既存の会社と同異なっているのかを知るために,
ここである競合と比較をしてみる。
そう、みなさんご存知の通リクルートが運営する結婚情報誌「ゼクシィ」の
オンライン版であるzexy.netである。もはや結婚の代名詞的な存在にすらなっている
モンスターだ。
ゼクシィに限らずリクルートが主に採用しているモデルは
同社の強みである強力な営業網を利用し、広告掲載主を見つけて
リクルートが運営するメディアを通じて紹介をすることでFeeをいただくというもの。
もちろんzexy.netにも結婚式場に関する口コミは掲載されている。
しかし広告主からお金をもらって情報を掲載しているため、当然「良い」情報のみが
掲載されることになる。
そうなると
・雰囲気がよく参列者と一体感のある・・・
・お料理も美味しく、とにかく景色のよい・・・
といったどこにでも当てはまりそうな無難な褒め言葉が
並んでしまう。
しかしみんなのウェディングが目指したのは、そういった売り手本位な情報でなく
真にユーザーが求めている情報である。当然そこには「ちょっとここは残念だった」
という類のものも含まれているし、そうあるべきだ。
そこでみんなのウェディングでは、当初結婚式上のデータを登録し、
ユーザーからそこに対しての本音の口コミを募集した。
結婚式場側は掲載でなく、ユーザーの口コミに対しての返答などが出来る企業アカウントの 使用料として費用をいただく形式をとったのである。
※2014年9月現在では情報掲載に対する課金も行っているようだが、
ユーザーの本音口コミがメインコンテンツという点は変わっていない。
サービスの特徴
- ユーザーからの口コミは300文字以上に限定
- ユーザーの口コミに対して現金還元可能なポイントを付与
みんなのウェディングのサービス特徴としては上記の2つが挙げられる。
同サービスの価値は言うまでもなく口コミの質と直結する。
ましてや同サービスの場合投稿ユーザーに対してポイントを付与しているため
半端な質のレビューを書かれてはサイトを閲覧するユーザーにも、サービス運営者側もたまったものではない。。
そこで敢えて300文字以上というハードルを設けているのである。
そんなしっかりとした文章集まるの?という声が聞こえて
きそうだが、実際にサイトも見ると1000文字を超える投稿も見受けられる。
投稿ユーザーとしても自分の体験が誰かの役に立つという点に価値を感じて
いるのだろう。
ポイント還元については
・【口コミ】自ら結婚式を行った式場に対して・・・800ポイント
・【口コミ】参加or見積もりオンリー・・・200ポイント
・【見積書】最終明細書もしくは見積書・・・1000ポイント
となっており1000ポイント以上で1ポイント=1円で交換が可能。
その他QA掲示板などもポイント対象外であるものの、
多いものだと20返信以上あり賑わっている様子。
・その他マーケティングについて
>>ユーザー獲得チャネル
本サービスが成功するためにはもちろんコンテンツだけでなく
サイトを利用するユーザーを獲得しなくてはならない。
運営会社による発表では2014年5月段階で約300万人/月の閲覧者数、約1,600万ページ/月の閲 覧数を獲得しているようである。
ではどのようにしてそれだけのユーザーを獲得しているのか。
サイト解析ツールSimilarWebを用いて調査を行ったところ以下のようになっている。
※もちろん完全な正確性こそないものの
筆者の業界経験からいって現実に近いデータであろう。
流入のほとんどが検索エンジンGoogleからのものである。
この点について運営会社サイト上でもアピールしている通りのようだ。
https://www.mwed.jp/_inq1?typ=inb
一度上位表示を果たしてしまえば
検索連動型広告とは違い月々の出費がないことから
高い収益性を実現出来ているのであろう。
しかし試しに筆者が実際に当時検索に使った
「レストランウェディング 東京」というキーワードで
検索を行ったところ、競合に押され5位という結果であった。
もちろん上位表示がかなっているキーワード群とそうでない
ものがあるのであろうが、まだまだ今後の伸びしろはあるのだろうと
予測する。
この点については後日別途競合との比較調査の予定だ。
その他:各種アライアンス
詳細についての言及は割愛させていただくが
ベネッセと提携して「みんなのファミリーウェディング」を運営するなど
市場のニーズに応えるサービスの展開を始めている。
ベネッセの持つウィメンズパーク内でのアンケートを実施、たまひよ編集部が
コンテンツ作成、みんなのウェディングが式場の口コミコンテンツを提供という
スキームだ。
また株主にクックパッド社長の穐田さんが入っていることからもわかるように
同社はもちろんのこと、Yahoo!ウェディングやツヴァイ等とも提携をしている。
収益分析:どの位利益を上げているのか?
再び決算説明資料に戻ろう。
売上を見ると
2011年:307百万円
2012年:555百万円
2013年:1,011百万円
2014年:1,636百万円(予定)
とある通り堅実に伸びている。
また利益については以下の通りだ。
※2014年9月期 第3四半期 決算説明資料より抜粋
営業利益率は24%。
もちろんビジネスモデルが異なるため簡単に比較は出来ないが
(株)一休 51.9 %
ヤフー(株) 50.7 %
(株)ディー・エヌ・エー 42.1 %
(株)カカクコム 40.3 %
(株)ミクシィ 32.6 %
(株)ぐるなび 19.6%
引用元:http://www.itranking.net/opiratio.php
古巣含め上記上場企業達と並べると特に高くもなく、
低すぎないというラインだろうか。
ただし今度SEO強化→流入(ユーザー)獲得が進めばメディアパワーが増しより高い収益性を獲得することが出来るだろう。
また、現在彼らがネット上で公開している5800件超の式場のうち、有料掲載契約を結べているのは1300社程度なのでこの数字を見てもまだまだ今後の伸びしろがあると考えてよいのではないか。
今後について
以上色々と解説をしてきたが、やはり非対称性の残る本業界にメスを入れたという点で価値のあるメディアであることは間違いがない。
今後は
・ブランド認知の向上
・流入ユーザーの拡大
・潜在層の獲得拡大
を推し進めることになるのだろうが、
2014年から開始をするというECが個人的には気になるところである。
また同社の今後の方向性については決算説明資料の中の
下記の1スライドにまとめられている。
※2014年9月期 第3四半期 決算説明資料より抜粋
・情報の非対称性のある市場で
・女性のライフステージに関するサービス
を展開していく、とある。
もしかしたら「みんなの子育て」といったみんなのシリーズの
ヨコ展開があるのかもしれない。
広告収益には頼らない!?急成長中の「NewsPicks」の成功の秘訣とこれからを分析
はやりのWEBメディアやサービス、アプリの
ビジネスモデルや成功へのポイントを分析する本コーナー。
今回の分析対象は2013年9月に公開のニュースアプリ「NewsPicks」。
2014年6月現在もさらにユーザー数を伸ばしつぐけているようです。
どんなサービスなのか?
公式サイトにも記載のある通り、ニュースピックスは経済情報に特化したニュース共有サービス。
以下サービスローンチ時のリリースの引用です。
「NewsPicks(ニューズピックス)」は、国内外の 30 を超えるメディア各社が提供する経済ニュースを集約し、ユーザーが気になる経済ニュースを意見と共に他ユーザーと共有できるサービスです。 本サービスは以下 2 つの大きな特徴を有しています。
① 経済各紙をワンストップで閲覧
東洋経済オンライン、ダイヤモンド・オンライン、ロイター、現代ビジネス、IBTimes 日本版、 ギズモード、ライフハッカー等、 国内外の 30 を超えるメディア様のご協力の元、News Picks 上で
様々な経済ニュースをワンストップで閲覧する事が可能となります。
② 業界の専門家、友人等によるキュレーション
News Picks のユーザーは、業界の専門家や友人をフォローする事で、彼らが「PICK」(キュレーション)するおススメ記事から構成される、ユーザー独自の経済紙面を作成することができます。専門家は、
弊社に所属するセクターアナリストの他、実業界で活躍する事業家、大学教授、ジャーナリストなどに参加頂く予定です。
また、専門家や友人の他に、特定のテーマ(例:M&A、ベンチャー等)毎に関連するニュースを自動で収集するロボットもフォローすることで、より網羅性、速報性の高いニュースも取得できます。
アプリを使ってみるとわかるが好きなテーマとフォローする人を選ぶだけで自分専用の紙面(タイムライン)が出来上がり。非常に便利で使いやすいUIです。
サービスの特徴
・著名人が数多く参加している
記事をキュレーションしている人を見てもホリエモンやドワンゴの夏目さんなど業界有名人が多い。
この類のサービスはどれだけDAUを増やすことが出来るかがポイントだと思うが、
その中に占める著名人・有識者の割合が非常に多い。
・もはやコメントがメイン
また、個人的にはニュースピックスの一番の特徴だと思っているのが、
「皆のニュースに対するコメントが充実している」ことである。
世間一般が知りたいのはニュースの中身よりも世間のニュースに対する反応。
といったところだろうか。
IT系のニュースであればホリエモンを始めとしたネット業界の有識者などが
それに対し各種コメントを寄せている。ゆーざーとしてはその意見を参考に自分の
スタンスを形成することが出来て非常にありがたい。
ビジネスモデル
ビジネスモデルは下記の通り。
※1 メディアからすればNewsPicksは自社サイト流入のきっかけになる強いチャネルなのでコンテンツの提供費用は発生していないor格安?(筆者推測です。)
※2 有料コンテンツについても上記と同じ理由で割安なのではと予想します。
その他多くのメディアと異なり彼らは広告収益に依存した収益体制を嫌っています。
→詳しくはこちらのインタビュー記事にゆずります。
(アプリマーケティング研究所)
- 2014年2月から始めている月間1500円の有料会員
- 今後予定をしているネイティブアド
の2つを収益の柱にしていく予定とのこと。
プロモーション
ニュースピックスが行ったプロモーションは主に下記の2つです。
1.識者に対する個別アプローチ
サービスの特徴でも述べた通り本サービスの特徴は
有識者によるキュレーションです。
そのためどれだけ多くの識者に参加してもらえるかがサービス成功のポイントです。
代表の梅田氏いわくサービスリリース時に
インフルエンサー一人ひとりにアプローチしていったそうです。
面識がなかった人に対してもメールでアプローチしていったそうです。すごいですね、、。
そもそも本サービスを提供している株式会社ユーザベースは
法人向けに企業情報を提供する「SPEEDA」で認知されていましたからそういった意味では完全にゼロからのスタートアップ企業とは状況が違ったかもしれません。
2.東洋経済にブランドコンテンツを出稿
↓この記事ですね。
メディアの民主化が加速する | ブランドコンテンツ | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
見込みターゲット層を多く抱えるメディアなので功を奏したようです。
これきっかけでメットメディアなどに広く露出していったとか。
みなみに東洋経済の媒体資料(PDF)を見るとブランドコンテンツは200万円から、ということです。記事提供関係がありましたからもう少し抑えた価格で出稿してもらえたかもしれませんね。
グロースハック
グロースで実施したことでいうと
当初記事のタイトルと画像だけしか表示していなかったタイムラインに記事に対するコメントを1つ表示させるようにしたそうです。
それでアクティブユーザー率が上昇したのだとか。
ニュース記事に対するコメントを重要視しているスタンスが明示できたという点でもよいグロースです。
成功への鍵
これは上記のインタビュー記事で代表の梅田氏が発言している内容ですが、PV市場主義を脱しコンテンツで勝負するのであればやはりお金を払う価値のあるコンテンツ編集力があきらかに重要。
氏いわくニュースピックスでもオリジナルの記事を作成していくとのことだが、取り急ぎは既存ニュースメディア等とのwin-win関係を強化することがポイントではないでしょうか。